事業開始年

2022年~2024年に終了

取り組みの背景

医療福祉の現場で見える課題は、個人情報や専門性の壁によって地域と共有しにくく、専門職だけが解決を背負いがちです。一方、一般市民や異なる分野の人は、関わりたいと思っても、何が起きているか、どこから関われるかが分かりません。

目指す姿

個人情報を守りながら、専門職だけが抱えていた地域課題を市民と共有し、「自分の立場からできること」を考える場をつくりました。

実施内容

兵庫県豊岡市にゆるいつながり研究室を開設しました。主に図書館型地域共生拠点「本と暮らしのあるところ だいかい文庫」で2時間程度のイベントの形で実施しました。架空事例を紹介し、各々の立場からできることを考えます。イベント実施後に、ファシリテーターができそうなアクションを促し、コミュニティ形成やプロジェクト実施につなげます。

本プロジェクトには、以下の特徴的なデザインを作り込みました。

  1. 実在の個人を特定しない架空事例に、地域で起きている構造的な課題を反映する:だいかい文庫に訪れる相談を中心に架空事例を中心に、多職種で自分に何ができるかを考えてもらいます。
  2. さまざまな職種の人を呼んでおく:事例に対して、専門職、市民、学生などが、それぞれの立場からできることを考える際、多様な人が集まるほど、多様な意見が生まれます。あらかじめ多くの方に声をかけ、参加してもらうよう働きかけます。
  3. 議論で終わらせず、ファシリテーターが小さな行動の立ち上げを支える:最後に、出てきた意見のうち、自分たちでできそうなことやだいかい文庫が今やっている事業で関連があるものに参加したり、アクションを起こしたりする手助けをします。

数字でみる「ゆるいつながり研究室」

2024年9月までに13回実施しました。認知症の本人と家族の会、ごはんを持ち寄って食べる会などの回が開催され、参加した専門職や市民らが中心になり運営されました。

他の地域でも応用できること

地域での新しいアクションを起こす市民を増やしていくことは担い手が減る時代に必要なことです。地域ケア会議や多職種会議を、専門職間の情報共有だけでなく、市民・異分野との共創へ開き、巻き込んでいく必要があります。その際に、事例の匿名化、問いの設計、行動への接続が重要になります。ケアと暮らしの編集社には、架空事例を用いた政策・地域課題ワークショップ、多職種と市民の共創、会議から小さな実践を生むファシリテーションをご相談いただけます。

活動レポート

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