事業開始年
2016年~2025年に終了
取り組みの背景
健康教室や相談会には、もともと健康への関心が高い人が集まりやすく、情報を必要とする人ほど参加しないことがあります。また、教室形式では、専門職が教える側、住民が教わる側という一方向の関係になりがちです。
目指す姿
健康に関心のある人を施設へ集めるのではなく、医療者がまちへ出て、目的のない会話から住民との関係性を作り直す実践です。暮らしの中の動線上で、医療や福祉にまつわる情報や専門家にふらっとな関係性で出会い、気づかぬうちに健康(ウェルビーイング)になっているような仕掛けです。
実施内容
兵庫県豊岡市などで、医療福祉専門職が商店街で屋台を引いて、コーヒーを物々交換で提供しました。医療福祉専門職は積極的に医師や看護師と名乗らず、コミュニケーションを図ります。道ゆく人に、コーヒーを飲みながら気軽におしゃべりし、健康にまつわる対話を実施しました。本事業は、構想、場と参加の設計、運営、相談導線まで、代表理事個人の活動としてはじめ、法人設立後、法人の自主事業として行いました。



この活動には以下のような特徴があります。
- 「正しさ」ではなく「楽しさ」を入口にする:健康や医療を直接提示せず、「楽しそう・面白そう・美味しそう」という直感的な魅力から健康な人もそうでない人も多様な人を引き寄せました。
- 人を「呼ぶ」のではなく、暮らしの中へ「動いていく」:YATAI CAFÉは、通常の健康教室とは反対に、商店街、市役所前、店舗、公園など、人々がすでに暮らしている場所へ入っていきます。その結果、人や場との偶然の出会いが生まれました。
- 人と人を直接向き合わせず、「屋台とコーヒー」を間に置く:医師と住民が直接向き合えば、医師―患者、専門家―相談者という関係になりやすくなります。しかしYATAI CAFÉでは、まず両者が屋台を囲み、豆を挽き、コーヒーができるのを待ちます。そのため、関係は「診る人/診られる人」ではなく、いったん「コーヒーを淹れる人/受け取る人」になります。医師であることが後から分かることで、相談は制度化された問診ではなく、世間話や愚痴の延長として生まれました。ふらっとな関係性が築かれ、気ままな関係性から本音が聞かれました。
- 完成させず、使い方を参加者に委ねる:屋台の制作段階から、黒板をつける、取っ手を伸ばす、道具やペンキを持ち寄るなど、参加者によって形が変更されました。完成後も、コーヒーだけでなく、書き初め、花見、こたつ、クッキー、マルシェなど、使い方が拡張されました。この未完成性があったからこそ、利用者が担い手になり、参加者が自分の企画を始め、多様な表現が持ち込まれました。



取り組みの成果
2024年11月までに、述べ60回程度実施し、数百人にコーヒーを介したコミュニケーションを実施。その中には簡単な健康相談をする人、井戸端会議を始める人、屋台で遊ぶこどもが現れました。また、生きづらさを抱える10代が屋台での出会いをきっかけに、地域住民とつながり、回復していく過程にも出会いました。敢えて目的性が薄い場所だからこそ、想い想いに過ごし人が生まれていく場が生まれました。
他の地域でも応用できること
屋台そのものを導入することが目的ではありません。既存の相談会に来ない人とどこで、どのような口実なら出会えるかを検討する、アウトリーチとデザインリサーチの方法として応用できます。地域に出る専門職活動、ポップアップ型の相談・対話、地域資源を発見するフィールドワークについて、講演や現地ワークショップをご相談いただけます。
活動レポート
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モバイル屋台de健康カフェ「YATAI CAFE」がレバウェル看護に掲載されました。
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『対話をめぐる旅』にて、代表理事・守本がだいかい文庫とYATAI CAEEについて執筆しました。
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兵庫県庁の広報誌「県民だより ひょうご」にて、YATAI CAFE と だいかい文庫が掲載されました。
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YATAI CAFEダイエット部の活動を開始しました。
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モバイル屋台deお花見@御霊神社を開始しました。あたたかい夜だったので、御霊神社までお花見に行きました。







