事業開始年

2016年~

取り組みの背景

医療教室や健康教室などを実施しても、健康に関心がある人しか集まらないという課題感を抱えていました。また教室形式では実施に情報を受け取った人がどう変わったかもわからず、医療や健康に関する情報を発信する/受け取るという一方的な関係性での限界を感じていました。

目指す姿

暮らしの中の動線上で、医療や福祉にまつわる情報や専門家にふらっとな関係性で出会い、気づかぬうちに健康(ウェルビーイング)になっているような仕掛けがまちにあること。

実施内容

  • 医療福祉専門職が商店街で屋台を引いて、コーヒーを物々交換で提供。
  • 道ゆく人に、コーヒーを飲みながら気軽におしゃべりし、健康にまつわる対話を実施。

取り組みの特徴

  • 地域と医療をつなげる
    • 医療者は「病院にいる遠い存在」から「地域でコーヒーを配る身近な存在」に。普段、病院に来ない人も飲み物を片手に医療者と話をすることで、住民と医療をつなげます。
  • 地域の資源を見つけ、つなげる
    • 地域のつながり(ソーシャルキャピタル)は人を健康にすると言われています。そのような地域のつながりがどこにあるのか、屋台を引きながら、探しています。ときに訪れた人とコミュニティをつなげる社会的処方も行っています。
  • まちの中のたまり場になる
    • 屋台や飲み物につられて、YATAI CAFEには様々な人が集まります。そこでのコミュニケーションは、地域のコミュニティの編み直しにつながります。

取り組みの成果

2024年11月までに、述べ60回程度実施し、数百人にコーヒーを介したコミュニケーションを実施。その中には簡単な健康相談をする人、井戸端会議を始める人、屋台で遊ぶこどもが現れました。また、生きづらさを抱える10代が屋台での出会いをきっかけに、地域住民とつながり、回復していく過程にも出会いました。敢えて目的性が薄い場所だからこそ、想い想いに過ごし人が生まれていく場を目指しています。

参考文献

1)谷根千まちばの健康プロジェクト.谷根千まちばの健康プロジェクト公式ホームページ<閲覧日2024年2月>

活動レポート

関連リンク

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