事業開始年

2015年~2017年

協力事業者

兵庫県、豊岡市、養父市、公立豊岡病院組合、公立八鹿病院組合、孫大輔氏、公益財団法人地域医療振興協会ほか

取り組みの背景

地域医療では「医療」よりもまず「地域」を知ることが大事であるという大学の授業を聞いた当時医学生だった代表の守本。地域を知るとはどういうことなのか。どのような方法で地域を知ればいいのか、悶々とした想いを抱えていました。しかし、大学では病院実習はあっても、地域を知る実習がありませんでした。

目指す姿

医学生や医療福祉専門職が、医療福祉分野のみならず、地域の経済、交通、政治、文化、歴史、暮らしなどを多角的に知ることで、地域の課題と資源を把握し、課題解決や資源を守り、市民のウェルビーイングの向上のためのアクションを実行できるようになること。

実施内容

  • 代表の出身地域である兵庫県北部(豊岡市、養父市)にて、2-3日間の合宿形式、1日のみの座学形式で地域診断を計6回実施しました。
    • 地域診断とは、地域の様々なデータ、情報を収集し、地域全体で取り組む健康課題を分析すること。
  • 公衆衛生学的なデータ分析のみならず、文化人類学のエッセンスを取り入れたインタビューやフィールドワークを実施しました。
  • その後、住民向け報告会などの実施しました。

「但馬地域診断プロジェクト」の成果

  • 学生による医療教室の実施や行政による政策立案のきっかけとなりました。また学生・医療福祉専門職らが述べ103名参加しました。
  • 本事業は、論文化し、「学生主体の地域診断の取り組みとその教育学的効果について」のタイトルで月刊地域医学に掲載されました。前後評価により、参加者らは、地域課題とその介入方法の理解が促進し、行政ら他領域とのコミュニケーションに対する負担感が軽減されました。また有意差はないものの、移住したい、住みたいといった意見も見受けられました。

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