事業開始年

2023年~2025年に終了

取り組みの背景

病気や障害、生きづらさがある人は、支援やサービスの利用者として関わる機会が多い一方、自分の関心や経験を表現し、誰かに手渡す役割を得る機会が限られます。また、既存の市民講座は、講師経験や企画力を前提としたり、障害を抱える人に抵抗感があったりし、病気や障害、生きづらさがある人にとってハードルが高く、相談することがはばかられます。

目指す姿

私たちは、ケアとは表現を後押しすることではないかと考えており、誰もが表現できる環境を作りたいと考えました。専門性や肩書きではなく、一人ひとりの「好き」「やってみたい」「誰かと話したい」を講座に変え、市民が教える側にも参加する側にもなれる仕組みをつくりました。本事業は、構想、場と参加の設計、運営、導線、調査・研究まで、一貫して弊社の自主事業として寄付等の自主財源で行いました。本事業は、構想、場と参加の設計、運営、参加導線まで、一貫して弊社の自主事業として行いました。

実施内容

兵庫県豊岡市に「みんなのだいかい大学」という形で、誰もが講師になれる場を作りました。だいかい文庫や公共図書館、シェアスペースなどを会場を変え、誰もが訪れやすいようにしました。専門職やデザイナーなどが講師になれるよう、講座内容や企画に伴走し、参加者にとっても、講師にとっても満足度が高い場になるようにしました。その後、参加者同士で趣味のサークルが立ち上がりました。

このプロジェクトは以下の特徴があります。

  1. 相談者から講師へ:居場所の相談所/だいかい文庫で相談に訪れた人々や他の障害者支援施設などと連携し、紹介された人々をエンパワメントして、誰でも講師になれる入口をつくりました。
  2. 講師のサポートをデザイン、福祉の両面から:ワークショップの経験豊富なスタッフと福祉のスタッフが両面からサポートすることで、本人の伝えたい内容を整理しつつ、魅力ある講座を作り、告知、当日の進行を伴走しました。
  3. 継続的な活動を後押しする:何度か同じ講座を実施してもらうことで、集った人々に仲間意識を持ってもらうことを心がけ、参加者同士のサークルや次の活動へつなげました。

「みんなのだいかい大学」の成果

2024年11月までに、述べ88回の講座が実施されました。猫を愛でる会、干物の会、うつ病を語る会などが実施され、サークル活動につながったり、講師をした人の自己効力感の向上につながっています。だいかい大学の枠以外でも、継続的に自主的な活動をする人々も生まれました。

他の地域でも応用できること

市民活動センターやボランティアセンターなどの社会教育は社会的処方の受け皿になり得ます。だいかい大学で培った企画に伴走すること、生活上の困難ではなく「好き」を入口にすることは、社会教育、参加支援、地域共生のプログラムへ応用できます。ケアと暮らしの編集社は、社会包摂型の市民講座、住民の小さな関心を活動へ変える伴走、参加支援と社会教育をつなぐ制度設計について、講演やアドバイスを行います。

活動レポート

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