本のある私設公共空間から「ケアと働く」を考える。

今回、お呼びするのは「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーターの青木真兵さんです。青木さんは奈良県東吉野村という人口約1600人ほどの山村で自宅を図書館として地域に開いた活動をしながら、普段は障害ある方の就労支援の仕事をされています。

また、今回お呼びした理由として、だいかい文庫でも販売している青木さんの著書である「彼岸の図書館」や「手づくりのアジール」がきっかけです。本の中では、福祉的な側面から見た社会づくりと、資本主義的な社会づくりの両方の側面を行き来することが重要になってくるという考えや、障害のある方の就労支援を通して見えてきた社会についての考えなどが述べられています。実際にだいかい文庫の本棚オーナーの1人がルチャ・リブロにお伺いして、だいかい文庫とルチャリブロの本棚の選書が似ている(人文学、福祉、社会学関係)と思い、対談イベントをさせていただくことになりました。

青木さんは障害ある方の就労支援、ケアと暮らしの編集社代表の守本は保健所での医者を職業とされ、ライフワークとして地域に開いた私設図書館の運営をされていることから、ケアや福祉、場づくり、本をテーマに共通の価値観や思想があるのではと考えています。みなさんも一緒に考えてこれからの「ケアと働く」を一緒に考えていきましょう。